祈願前
- 息子・嫁
あけましておめでとうございます。
- 父・母
あけましておめでとうございます。
父
お前のところは、輪飾りは用意したのかい?
- 息子
したよ。もちろん一夜飾りは避けて、その前に準備した。
- 父
はずす日は知ってるかい?
- 息子
7日だよね。
- 父
そう。7日までを「松の内」といって、その日にはずすんだよ。その後、輪飾りや松は、お塩でお清めして、家庭で後始末するのが一般的なの。お盆のお供えのなすやきゅうりをお寺さんに、クリスマス飾りを教会に持って行かないよね。家庭で用意したものは家庭で後始末し、神社さんのお札やお守りは神社さんに納めるんだよ。母さん、去年の神棚のお札と台所のお札、破魔矢の準備は大丈夫かい?じゃあ、初詣に行こうか。
お札の納め
- 息子
お札・お守りを捨ててくるよ。
- 母
捨てるなんて言わないの。神さまのものは「納める」と言うのよ。ちゃんと感謝の気持ちを添えて、納めるのよ。
初詣
- 父
お参りも済んだし、今年の神棚と台所の神さま、破魔矢を受けてくるかな。お前の所はどうするんだい?
- 息子
神棚がないからどうしようかな?
- 父
家族も増えることだし、「家内安全」のお札をおまつりするといいよ。
- 息子
そうだね、そうするよ。あと、お守りもね。
嫁
みんなでおみくじを引きませんか?おみくじは大吉から凶まであるのよね。たのしみ。
- 母
おみくじはね、吉凶の占いといわれ、今後の指針を決めることに使うのよ。年初め、月初め、日初めの新しい決意のもと、自分への戒めとして持ってても、神社さんに結んでもいいのよ。大吉や吉などは目安だから、それより中身を読むことが大切ね。
- 娘
そうなんですか。それと今年前厄なんですけど、厄祓いはしたほうがいいんですか?
- 母
そうね、前厄・本厄・後厄の3年間を厄年というのよ。厄年は役年ともいって、人生で大切な時期だからね。この時期に災厄から守って頂くため、神さまのご加護を得るのは、とてもいいことよ。あなたにもしものことがあったら、大変でしょ。そういえば、お父さんも還暦で厄年だから、お祓いしてもらうのよね?
- 父
そのつもりだよ。
- 息子
節分までの方がいいと言われてるのはなんで?
- 父
厄年は数え年なんだ。数え年とは生まれた時が1歳で、お正月を迎えると1歳加えるんだよ。節分までというのは、厄年の期間が元日から年末までだから、なるべく早い方がいいという意味なんだ。
- 息子
へえ、そうなんだ。
- 母
厄年が過ぎれば、あとは古稀・喜寿・傘寿・米寿とお祝い事ばかり。がんばって長生きしないとね。