祈願前
- 母
もうすぐこの子も3歳ね。七五三はするの?
- 嫁
え、男の子も3歳でお祝いするんですか?
- 母
そう、男の子も女の子も3歳はお祝いするのよ。3歳のお祝いは「髪置き」といって、髪を伸ばし始めることを、5歳のお祝いは「袴着」といって、初めて袴を着用することを、また7歳のお祝いは「帯解き」といって、幼児用の紐を解き、大人と同じ帯を用いることを、それぞれお祝いするのよ。昔はね、医療が発達してなかったから、早くに亡くなってしまう子もいたの。子供の魂は未熟だからね。だから、この時期は神さまのお力を頂いてたのよ。
- 嫁
へえ、そうなんですか。七五三は数え年でお祝いするものなんですか?
- 母
本来は数え年だけど、早生まれの子もいるから、今は数え年でも満年齢でもいいみたいよ。
- 嫁
うちは、3歳もしようかな。ちょうどかわいい盛りですもんね。時期はいつくらいがいいんでしょう?
- 母
11月15日が七五三の日とされてるけど、今は10月から11月にかけて行う人が多いみたいよ。そういえば、そろそろ2人目の安産祈願をするころじゃない?
- 嫁
ええ、そうなんです。11月なので、いっしょでもいいんですかね?
- 母
大丈夫よ。2人目の時も上の子と同じようにしてあげないとね。
祈願当日
- 息子
よーし、ビデオを撮るから、こっち向いて。
- 嫁
ほら、笑って、笑って。あ、名前呼ばれたよ。
- 母
では、これから大切な式だから、カメラ・ビデオ・電話の電源は切りましょうね。今日は大勢さんがいらしてるから、履物は間違えないように家族でまとめて置きましょうね。ちゃんといい子でお座りできるかな?
祈願終了後
- 嫁
よかったね、いい子にお座りもできて。えらかった、えらかった。
- 孫
ねえ、アメたべたーい。
- 母
おうちに帰ってからね。千歳飴は、千年まで長生きできるように縁起が込められてるものだから、大事に頂こうね。さあ、次は写真屋さんに行きましょう。もうちょっとの間いい子でいられるかな。