祈願前
- 息子
父さん、子供の名前決めたよ。
- 父親
そうかい、今日がお七夜だから、母さんに命名用紙に書いてもらって家の神さまに奉告しないとな。お宮参りはいつにするんだい?
- 息子
うん、それなんだけど、いつがいいのかな?
- 父
男児だと31日目、女児だと33日目といわれるが、赤ちゃんの体調やお前の仕事の都合もあるから、その前後の吉日でいいんじゃないかな。
- 息子
お金って何か袋に入れるの?
- 父
神さまに捧げるお金は初穂料というんだけど、のし袋に包むんだよ。何度あってもいいお祝い事には紅白蝶結びのものを使うんだ。お宮参りは無事出産した御礼と子供の成長をお祈りする大切な儀式だからね。
祈願当日
- 息子
みんな揃ったね。じゃあ受付に行ってくるね。
- 嫁
安産祈願の時のお札・お守りは持った?
- 息子
持ったよ。
- 母
申込書には丁寧な字で間違えないように書くのよ。神さまに奉告してもらうんだからね。ほらほら、服装をきちんと。式の時にはコートを脱ぐのよ。
祈願終了後
- 息子
お喰い初めとか歯固め石って何?
- 母
お喰い初めは、生後100日目頃に、食べ物に一生不自由しないようにとの願いから、神さまから頂いた箸や食器でお膳を用意して、食べる真似をする儀式のことをいうのよ。その際に、歯が丈夫であることを祈り、「歯固め石」をいっしょにのせるの。
- 息子
へえ、そうなんだ。頂いた食器はその時だけ使うの?
- 母
ううん、もったいない。箸や食器はね、これからも末長く使うものなのよ。神社さんに納めなくていいの。歯固め石は、水天宮社の前に納め所があったから、そこにお喰い初めが終わったら、納めましょうね。
- 息子
お宮参りのお札は一年で納めるのかな?
- 母
お宮参りのお札はね、この子が七五三のお祝いを迎えるまでおまつりするのよ。